思ったよりもページが縦に長くなっちゃったので2ページ目に
今回は決め絵の考え方について

アニメ割り(枚数とか・中間部分の作り方について)はまた別の機会に
実際決め絵が大事なのです。中間の動きをこだわるのは「決め絵がかっこいい」が前提じゃないとどうしようもないです。

・想像しながら描く
前回の決め絵ラフをもう一度出します。
モーションを頭の中から2次元に出す時、自分は地面を描きます。
横線でも良いので地面を足で踏んでいるのを頭の中で意識しながら描くのが個人的には大事です。
騙されたと思って一回どうぞ。(個人的に)ラフの最重要項目。


決め絵1枚1枚見ても、
「この技は地面に足が着いている」(地上モーション)
「この技は空中に飛んでいる」(空中モーション)
と言うのが何となく分かるかと思います。
地面を描くと明確に意識できるので、「空中技」は「空中にキャラが飛んでいる」のを「頭に思い浮かべながら」描くとそれっぽくなります。

描く時常に「これは蹴り技だ」「ダメージ食らって痛そう」だとか思うと割とそうなるのでレッツ妄想


・溜めと開放の関係

大体は開放時に動かしたい方向の逆に溜めれば良いんです。
乱暴ですけどそれで十分です。
右手で殴るなら溜めの時は右手は後ろにまわす。
体を前にやって殴るなら後ろに体重をまずは預ける。
右に腰をひねるなら左に腰をひねらせる
上方向の攻撃ならまずしゃがませる。
あとは実際に体を動かして考えましょう。そして慣れ(必須スキル)です




・動きの矛盾
かっこいいポーズの為なら矛盾なんて忘れましょう。
少なくとも自分はたまにやらかして「ヤバイ」と思いつつもそれっぽいから放置してます。
動きの矛盾に対してこだわるのは良いのですが、
「最低限それっぽければ良い」って人はこの辺りすぱっと吹っ切って動きの幅を広げたほうが精神衛生的に楽です。

画像出すと色々突っ込まれそうなので、これは勘弁・・・


・動きがあるように見せる方法
「重心をずらす」でOKです。
「重心は常に安定して無いと駄目」ってなる人をよく見かける気がする。
前進の時に細かい説明はしますが、人が移動したりする時は重心を不安定にさせて動くので、
重心を不安定にすると動きがあるように見えます。


大雑把に言うと
・中心軸をずらす
・見てて「この体勢だと体が倒れる」「このポーズを維持できない」とか思える
・もっと大雑把に言うと体のラインを斜めにする

細かい範囲だと
・腰はひねる
・両腕は広げたりするとそれっぽい
・腰は前のめりにするとそれっぽい
・布とかの動くものは広がらせるとそれっぽい


・空中にいるように見せる方法
「そのポーズで地面に着地すると怪我をする」
このポーズは地面だと出来ないって思いながら描くとそれっぽくなります。
その為に地面を横線で自分は描きます。人間のアタリを描くのと同じ理屈です。
「地面にいるのにふわふわしてる」
「空中にいるのに動きが固い」にならなければ大丈夫です




・溜め部分の決め絵の使いまわしに付いて


溜め部分に関しては、一瞬の動きなので「楽をする」なら使いまわしてもいいと思います。
格闘ゲームの場合問題として、
・発生(攻撃する瞬間)が遅い技は見切る関係で溜めを使いまわすと不都合がある。
があるので、ある程度動きのスピードと相談になります。
大体攻撃の動きが同じ方向性なら溜めは使いまわせますね。

シスカのこの動きは3つとも溜めの決め絵が同じですが、大体気にならないです。(多分
しゃがみで剣を引き抜くのに毎回違うモーション考えるのも手間ですし、
かっこいい決め絵を1枚作れたらそれを流用すればクオリティも安定しますし、
待機→溜めまでのモーションは使いまわせるのでその分枚数描かなくて済むので良い事ずくめです。楽ですし。



・チビキャラクッション
大体の人はチビキャラのアニメーションから入るんじゃないんでしょうか。
特に重要な決め絵の説明。


これが待機時のモーションです。これに対して一番使いやすい画像は。


まごう事なきコレ


アニメするとコレです。自分は中割り1枚入れてますが、そこは自由です。
イメージとしては若干膝を曲げて腰も猫背にしてるモーションです。



「上要素にアニメーションする。」
「とりあえずポーズを変える瞬間にかがませて誤魔化す」
で自分は屈ませてます。一部画像は違いますが、屈ませてるのに銃を付けただけとかで基本同じです。
急に開放にアニメーションさせると、メリハリのついた動きにならないので、
可能なら一瞬屈ませるとそれっぽくなります。後は同上で楽なんです。


・その他
絵が描ける人にはなんの事やらかもですが、
昔、プロのアニメーターの本を読んでいた時、書かれていた内容に

と書かれており、内容はうろ覚えですが
「素人はキチンと描けないと言うわけじゃなく、描こうとしない。肩の上に顔がある先入観から立体をうんたらかんたら〜」
な感じで、他にも色々描かれていたハズなんですが、(乗馬のアニメーションとかもう忘れました・・・)
この肩と顔の位置についての構図だけ妙に印象に残っていて、まぁ面白い話よねって話です。

先入観で肩と顔の位置を重ねたり、顔をより下に持ってくるのが出来ないのも悲しい話で、当時「なるほど!」頭がパッ!と明るくなったのを覚えています。
もしかしたら自分だけなのかも?いやでも他の人のアニメーションみる限りそんな気がするんだ・・・!って感じでとりあえず書きました。


自分のゲームだとこれかなぁ・・・
おそらく上半身を画面手前側に傾けると言う発想に気付けるかどうかだと思います。


決め絵 1
中割り 1